2021年03月17日

有難うございます

今読んでいる本は『花は自分を誰ともくらべない』です。花には花の物語があり、人には人の物語がある。こんなにたくさんの違った花があってそれを人は喜ぶのに、いろいろな人がいてその違いをなぜ喜べないのだろう。そんなことを思いながら読んでいます。

H先生が毎年この時期に白いフリージアの花をそっと届けてくださいます。部屋中にその香りがして、何というか、ほのぼの、ほんわか、温かく優しい気持ちになっています。フリージアは大好きな花です。昨日紹介しましたが、花壇には赤紫のフリージアが咲いています。白い花を咲かせるのは難しいのだそうです。「どんな手入れをしているのですか」「何もしていませんよ。掘り出して乾燥させているだけです。」いやいやそれが大事なのですよね。手間暇かけて愛情を注いでいるのですよ。
H先生、有難うございます。S先生、毎日お庭のきれいな花を洗面台などに飾ってくださってありがとうございます。

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posted by 鹿児島純心女子中学・高等学校 校長 at 17:58| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月16日

令和二年度 式辞

例年よりも早い桜の開花の便りが日本の各地から届き始めています。学校の花壇には、皆さんの今日の門出を祝うかのように、チューリップやフリージアが開きだしました。季節が冬から春へと移りかわるこの佳き日に、鹿児島純心女子中学校 第七四回 卒業式を挙行できますことを大変うれしく思います。
ご多様な中、PTA会長様にご臨席いただき感謝申し上げます。
保護者の皆様、お嬢様のご卒業、おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。今日のお嬢様の晴れやかな姿に感慨もひとしおのことと存じます。お嬢様方が、義務教育を終える今、今後とも立派に自立され、神様にも人にも愛される人として成長されますよう、心からお祈り申し上げます。
さて、卒業証書を手にされた皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんが手にした卒業証書は、三年間の一人ひとりの努力の証です。その陰には多くの方々の、時には優しく時には力強く、また時には厳しい励ましや支えがありました。どうか今日は「おかげさまで」そして「ありがとう」と心を込めて感謝を伝えてください。

三年前の入学式で皆さんは、次のように宣誓しました。「本学に入学したわたくしたちは、勉学に励み、きまりを守って有意義な学校生活を送るとともに、純心学園の立派な伝統を受け継いで、よりよく育てていくことを誓います。」
その言葉の中には、困難なことも仲間と支え合いながら乗り越え、共に成長していくとの決意も含まれていました。その言葉の通り、中学校最後の年、私たちはコロナ禍という予測不能の事態に直面しましたが、多くのストレスや窮屈さを覚えながらも、目標に向けて日々取り組み、不平を言うこともなく、仲間とともにチャレンジを楽しんでいたように思います。
特に印象深い行事は、修学旅行です。「何とか思い出を作ってあげたい」と主任の先生や担任の先生方は何度も何度も計画を練り直しました。そして私は、「とにかく、コロナウイルス感染対策をしっかりね。」と送り出しました。旅行終了後に「バスの中はどうでしたか?静かにできましたか」という質問に引率の先生がこうおっしゃいました。「完璧。二百%でした」この二百%という言葉を聞き「素晴らしい」という言葉が思わず、口をついて出ました。皆さんの自分のいのちと他の人のいのちを守ろうとする毅然とした態度を誇らしく思うと同時に、学年としてのカラーがしっかり表現されているようにも思いました。
体育祭での小鹿の躍動の皆さんの頑張りは圧巻で、フィールドにいた私たちの士気が一気に上がりました。卒業レポートにも真摯に向き合い、十二月末の私への提出の前には、想定される質問を考え、まるで入学試験の面接に臨むかのように何度も何度も答える練習をしたとも聞いています。つい先日のレポート発表会では、十二月の提出の時よりも、さらに深く準備がなされ、学びが続いている、学びが進化していると、学びに向かう姿を大変うれしく思いました。
中学・高校という時期は、いろいろな葛藤の中で、悩み迷う時です。皆さんも、友人関係や勉強などでうまくいかなくて辛い思いをしたこともあったでしょう。しかし、特にこの一年が例年にない新しい生活様式の中での毎日であったからこそ、命のつながり、人と人との絆など、当たり前と考えていたものの大切さに気づき、支えあってこそ乗り越えることができるということを自分事として学びました。この経験を自分にとって価値あるものとすることができたといえるでしょう。
「何も咲かない寒い日は 下へ下へと根をのばせ やがて大きな花が咲く」これは、シドニーオリンピック金メダリスト・高橋尚子さんに、高校時代の陸上部の恩師が送った言葉です。
皆さんは義務教育を終え、自分で次の学びの場を選択しました。
春に咲く桜は、初夏に蕾を付け、冬には敢えて寒さを受け入れ、それを開花の力に変えて美しい花を咲かせるといいます。これから出会う初めての出来事の一つ一つを、投げ出さずに最後まで挑戦し続けてください。タネをまき続けるという地道な行為がいつか大きな花を咲かせ、自信と勇気につなぐことができるのです。
先日、三月十一日で、東日本大震災からちょうど十年目となりました。その間も各地で豪雨や台風、地震などの被害が生じました。今もなお苦しんでいる多くの方々を忘れてはいけません。これからの社会が、皆さんのチャレンジを期待しています。災害時はもとより、予測できない未来を生きるに際し、自ら考え自ら判断して行動することができるように、これからも学び続け、周りの困りごとに気づく、優しく賢い人になるよう励んでください。
皆さんのさらなる成長を願い、マリア様のご保護が皆さんとご家族の上にありますよう祈りながら式辞といたします。

令和三年 三月十六日
鹿児島純心女子中学校
校長 久松久美子

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posted by 鹿児島純心女子中学・高等学校 校長 at 12:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月15日

今日の言葉

進んで与える人は
すばらしいものを
人々に与えることができます。
 (マザーテレサの言葉)

3月も半ばになりました。明日は中学の卒業式です。今日は、表彰式でした。
3か年皆勤や、常識テストで3年間満点を取り続けるなど 立派だなと思います。
1年生も2年生もそれぞれ頑張っています。

今日はまた、鹿児島純心女子大学、大学院の卒業式でした。
純心での学びで心に残ったことはどんなことでしょうか。
校訓は「心清きものは幸いなり」(マタイ5:8)
この聖書の個所は「神をみる」と続きます。
創世記に「神は人を神に似せて創られた」とありますが、
私たちが何をしたかでなく、どうあるのかが大事なことなのです。

卒業生とご家族の皆さんのこれからの日々に幸の多きことをお祈りいたします。
明日もよい一日となりますように。

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posted by 鹿児島純心女子中学・高等学校 校長 at 19:15| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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