先日、大分県の高崎山の動物園でイケメンのサルの投票が行われたニュースを見ました。エントリーされたサルの写真が数枚紹介されていたのですが、それぞれに表情が違って、かわいくて、「癒される〜」と思わず声を上げてしまいそうでした。
数年前にここのサルが見たくてこの動物園に行きました。園ではサルが自然の状態でオリもなく観光客のすぐそばまでやってきます。1200匹余りのサルがいますが、ちょっと大きめのオスザルから、生まれたばかりのとってもかわいい子ザルまですぐ近くでみることができるのです。好奇心旺盛な子ザルはちょろちょろします。その親と目が合うと危険なので目を合わせないようにと飼育員の方に説明を受けていたので目が合わないようにドキドキしながら見ていた記憶があります。
ところで ニホンザルの体は分厚い毛皮で覆われていて凍えるような零下20度くらいの寒さに適応できるそうです。私たちにもこんな毛があったら、今日の寒さも平気ですね。
彼らは創意工夫によって食べ物を得ているので、地球上で最も賢いサルの一種、頭脳で冬を乗り越えると言われています。見た目もおいしくなさそうな木の皮も工夫して食べるそうですが、実はこれが賢い選択なのです。木の表皮のすぐ下には、豊富な栄養が蓄えられていることを知っていて、生き延びるのに十分な栄養を摂取することができるからです。
越冬のための知恵は他にもあります。皆さんの中には温泉につかっているニホンザルの映像を見たことある人もいらっしゃると思います。想像してください。雪がちらつく中、数匹の猿が温泉につかり、いかにも「いい湯だな」とくつろいでいる光景です。日本は火山大国ですが、火山活動によって温められた地下水が地上に湧き上がり真冬でもその地下水に入ることができる、これが温泉です。ニホンザル、別名スノーモンキーが温泉につかる姿は、世界の人々を驚かせ有名になりました。さあ、みなさん温かくなってきたでしょう。ちょっとマスクの下で微笑んでみましょう。もっと心が温かくなってきませんか。
聖書457ページを開いてください。Tコリント 10章13節に「あなたがたを襲った試練は、何一つとして人間に耐えられないようなものではありませんでした。神は信頼に値する方です。耐えられないような試練にあなたがたを遭わせるようなことはなさらず、むしろ、耐えることができるように、試練と共に抜け出る道をも用意してくださるのです。」と書いてあります。
今日もコロナウイルスの脅威は続いています。これまでも幾多の感染症が人類を襲ったことがありますが、「抜け出る道をも用意してくださるのです。」とあるように、それを克服してきたことは歴史が証明しています。
皆さんもこの冬休みは、コロナ対策をしっかりとするとともに不要不急の外出を避け、ニホンザルよりももっと賢く創意工夫をしながら静かな年末年始を送ってください。長い2学期で疲れた心身のメンテナンスにも心がけ、学習の遅れも取り戻せるよう計画的に過ごしましょう。特に3年生の皆さん、頑張ってくださいね。
それでは、1月8日(金) 三学期始業式に 今日よりもさらに優しく輝く皆さんにお会いできることを願って、二学期終業式の挨拶とします。
